【対象読者:キセキさんのことをよ〜く知っている人。知らない人にはあまり伝わらないかもしれません。】
それは、ある日の朝のこと。
いつもと変わらず、キセキさんと家から最寄駅まで歩いていました。通勤客がかなり多い最寄駅の周辺では、いつも何かしらのビラ配りの人が立っています。
その日は、無料の中古車情報誌を配っているおねえさんが5〜6人が2m間隔で立っていました。 さすがに情報誌の分厚さのせいで、受け取る人なんて全くいません。
たまたまその時間歩いていたのがキセキさんと私のほかに数名だったので、一人目のお姉さんはもちろん近寄ってきましたがあっさりかわしました。
当然のように二人目のお姉さんも近づいてきました。私は、かわすものだと思っていましたが、キセキさんは受け取ったのです。 そのお姉さんも、一人目のお姉さんのところでキセキさんが受け取らなかったのを見ていたので、あきらめモードだったのでしょう。そのお姉さんは、「あ、あ、あ、ありがとうございます。」と言い、かなり驚きの様子でした。
キセキさんは、最近ゴルフをはじめたこともあって、クラブを乗っけて気軽に練習にいくために、車がほしくてほしくてたまらない様子。情報収集のために受け取ったのでしょう。まさか、好みのおねえさんだったのか...。
なんてことはさておき、
私は、あまりに驚いていたお姉さんの様子が印象的だったので、
「あのおねえさん、相当驚いていたね。まさか受け取るとは思ってなかったんだろうね」
というと、キセキさんはちょっと偉そうに、
「いや、俺が車を持っているように見えたんじゃないの」
そもそも車を持っている人が受け取らないでしょうと思いながら、あまりのポジティブシンキングぶりに笑うしかなかった瞬間でした....*2
キセキらしいじゃない。
その輝きを失ったら彼じゃないかも(笑)
さすがです。
こういうところも上司として尊敬しまふ。